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抜歯(ばっし)

健常な永久歯を人為的に抜きとる習俗。汎世界的に先史時代から行われ,現代でも未開民族の間でみられる。日本では,縄文中期から始まり,晩期が最も盛んであった。抜歯の対象は,上顎・下顎ともに切歯・犬歯・第1小臼歯で,「口を開いたときに見える部位」に限られるという。一般に成人式と関連した習俗とされるが,性別・時代・地域によって抜歯する部位に差異があり,成人式以外にもさまざまな目的で実施されたらしい。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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