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八朔(はっさく)

旧暦8月1日(朔日)のこと。八朔節供・田実(たのみ)の節供などといわれ,風祭や稲の実りを祈願する作頼み,稲の初穂を神に供える穂掛け祭が行われる。また日頃世話になっている人へ贈物がされる。この日の贈答儀礼は,中世には公家や武家の間でも下位の者が上位の者へする風習として盛んに行われた。江戸時代には,徳川家康が1590年(天正18)のこの日に江戸入城したことにちなみ,五節供の一つとして公式の祝日とされた。江戸の遊里吉原でも,遊女は白無垢(しろむく)の小袖を着て祝った。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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