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八八艦隊(はちはちかんたい)

明治末~大正期に日本海軍が目標とした艦隊整備の基準。1907年(明治40)4月4日裁可の初度決定の「帝国国防方針」に付属する「国防所要兵力」中に,第一線艦隊として艦齢8年以内の戦艦8隻・装甲巡洋艦8隻を備えるとされたのが起源。大正期になると先進海軍国の装甲巡洋艦は巡洋戦艦に発展し,整備基準は戦艦8隻・巡洋戦艦8隻に転化。八八艦隊完成の予算が議会で承認されたのは20年(大正9)6月で,27年(昭和2)末までに目標が達成される予定であったが,ワシントン海軍軍縮条約は日本の保有を戦艦6隻・巡洋戦艦4隻と決定,目標は予算成立のみで,長門・陸奥と空母に改造された加賀・赤城のみが竣工した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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