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旗本(はたもと)

将軍の直臣で1万石未満・御目見(おめみえ)以上の者。寛政頃の総人数は約5200人ほど。このうち地方(じかた)知行取は約4割程度で,知行高では500~3000石の者が6割を占め,知行地は関東・中部・近畿地方に多い。3000石以上の者は,知行地に陣屋をおき農民支配を行った。旗本は江戸在府で,幕府から下付された拝領屋敷に家族と用人以下の家臣とともに居住した。幕府の役方・番方の諸役について,その吏僚機構の主軸を構成。勘定奉行や町奉行などの重職に就任すると従五位下に叙されて大名と同等の格式となり,幕政の枢機に参画する。しかし非役の者も多く存在し,3000石および布衣(ほい)以上は寄合組,それ以下は小普請組に編入された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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