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旅籠(はたご)

江戸時代,大名・貴人が宿泊した本陣・脇本陣に対し,一般庶民が宿泊する旅宿。はじめは食料を持参し,薪代など木賃を払う形態だったが,交通量が増大し庶民の旅行が多くなると,宿泊者に食事を出し,サービスをする旅館形式に変わった。宿場には大中小の旅籠があり,宿によっては100軒以上もあって賑わった。平旅籠と飯盛旅籠があり,平旅籠には行商人が多く止宿するため商人宿などとよばれた。飯盛旅籠には飯盛女がおかれた。飯盛女は原則として1軒に2人という条件だったが,宿繁盛を理由に,旅籠屋下女奉公人の名目で数多くおいた旅籠もあった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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