馬車鉄道(ばしゃてつどう)
鉄道馬車とも。軌道上を走る馬車。法令上は軌道として扱われ,1890年(明治23)制定の軌道条例の適用をうけた。最初の馬車鉄道は,82年6月日本橋―新橋間に開業した東京馬車鉄道。西欧では蒸気鉄道の実用化以前に最初の鉄道として現れたが,日本では蒸気鉄道の開業後,都市交通機関あるいは地域社会の貨客輸送手段として普及。福島・群馬・栃木・埼玉・山梨・静岡・福岡・佐賀の各県に集中している。明治末期には電車の敷設で衰退した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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