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土師部(はじべ)

土部とも。古代の品部(しなべ)。土師連(むらじ)に統率され,埴輪(はにわ)その他の土師器の製作と喪葬に従事。「日本書紀」垂仁32年条の説話に,土師連の祖が出雲の土部100人に人馬の埴輪を作らせて天皇に献じ,以後,天皇の喪葬をつかさどることになったとある。律令時代には土師部姓の人々が諸国に実在し,土師郷も広く分布した。土師氏の伝統は令制下では諸陵司の伴部(ともべ)である土部に明瞭に継承されたので,部民である土師部の一部は皇陵を守る陵戸(りょうこ)とされた可能性もある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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