箱館戦争(はこだてせんそう)
新政府軍と箱館の榎本武揚(たけあき)政権による戊辰(ぼしん)戦争最後の戦。1868年(明治元)8月19日,旧幕府の軍艦8隻を率いて品川沖を脱走した旧幕府海軍副総裁榎本は,途中で最新艦開陽丸を含む4隻を失いながらも,10月25日箱館の五稜郭(ごりょうかく)を占拠,12月15日榎本を総裁とする蝦夷島政府を樹立して,徳川一門からの蝦夷地の首長選任を新政府に嘆願したが,拒否される。翌年3月9日新政府軍は甲鉄艦を含む8隻の艦隊で品川沖を出帆して北上,箱館から南下してきた榎本軍と25日に宮古湾で海戦となり,これを破った。その後,青森で陸軍と合流した新政府軍は4月9日に蝦夷地に上陸,松前を攻略して5月11日箱館総攻撃を開始,18日榎本軍は降伏し,1年半に及んだ戊辰戦争は終結した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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