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白氏文集(はくしもんじゅう)

唐の白居易(はくきょい)(字は楽天)の作品集。漢籍。「白氏長慶集」「白氏後集」「白氏続後集」の計75巻(現存71巻)に3840の詩文を収める。自撰で845年に完成。日本には平安初期に伝来し,急速に広まった。とくに平安時代には熱狂的に受容され,平易流麗で情緒的な詩句は,漢詩文はもとより和歌や仮名文の世界にも多大の影響を与えた。しかし本質である諷諭(ふうゆ)精神はあまり好まれず,室町時代以降しだいに評価は下がった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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