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白氏詩巻(はくししかん)

唐の白居易(はくきょい)(字は楽天)の詩集「白氏文集」(巻65)のうち,8編を書写したもの。染紙9枚を継いだ巻子本。1018年(寛仁2)藤原行成(ゆきなり)の筆とされる。その書は,1~2cmの小字でありながら筆力に満ち,字形は端正で優麗典雅。行成の自筆本の傑作とされ,和様書の完成された姿をみせる。紙背の継目に伏見天皇の花押があり,天皇の愛蔵品であったことが知られる。東京国立博物館蔵。縦27.3cm,横336cm。国宝。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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