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秤座(はかりざ)

秤役所とも。江戸時代,幕府によって江戸と京都に設置され,秤の製作・販売・修理・検定などを独占した役所。江戸・京両秤座が各地に設けた地方出張所も秤座ということがある。江戸秤座は幕府細工所の守随(しゅずい)家,京秤座は神(じん)家が主宰した。秤座で製作する秤の掛目は,いずれも分銅役所後藤四郎兵衛家の製作する分銅を基準に東西同一とされたから,幕府は両秤座を通じて全国の衡制を統一したといえる。1653年(承応2)江戸秤座が東33カ国を,京秤座が西33カ国と壱岐・対馬2島を支配することとなり,両秤座による分掌体制が成立。さらに両秤座は全国に出張所を開設して,衡制の支配を固めていく。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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