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葉隠(はがくれ)

「葉隠聞書」「鍋島論語」「肥前論語」とも。武士道の書。11巻。佐賀藩士山本常朝(つねとも)の隠棲後の談話を田代陣基(つらもと)が筆録して編纂した。1710年(宝永7)以降に成立。「武士道と云(いう)は,死ぬ事と見付たり」の一節で著名な本書は,元禄の太平に,かつて戦いに明け暮れた戦国期の主人と従者との人格的・情誼的な結合と,死を眼前にしつつ生きた戦闘者としての武士への郷愁にみちた想いを語った文芸作品。当時の武士の生きざまや死生観を伝える。「岩波文庫」「日本思想大系」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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