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廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)

排仏毀釈とも。仏教を排斥しようとする政策や行動。江戸時代には儒学者や国学者による僧侶の堕落を指弾した排仏論があり,水戸・岡山両藩では儒教思想や財政危機を背景とした寺社整理が行われたが,一般には1868年(明治元)の神仏分離令を契機に行われたものをさす。神仏分離令は神仏習合の寺社から神と仏を峻別して,神道を国教化することが目的だったが,藩当局の政策的意思や神職・民衆などによって廃仏毀釈が徹底して行われた地域もあった。代表例として津和野・鹿児島・苗木・松本・富山の各藩や佐渡・隠岐など。廃仏毀釈には仏教側の反省を促し,近代的教団へ脱皮させた側面もあった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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