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広瀬淡窓(ひろせたんそう)

生没 1782.4.11~1856.11.1 江戸後期の儒学者。父は幕府代官所や諸藩の御用達商人博多屋三郎左衛門貞恒。名は簡・建,字は廉卿,別号は青渓・遠思楼主人など。豊後国日田生れ。筑前国の亀井南冥・昭陽父子の塾に入ったが,結核を患い退塾して独学。1805年(文化2)儒者としてたつことを決意し,家業を弟に譲り,やがて開塾。塾生が増加するにしたがい,家塾咸宜(かんぎ)園を新築。教育方針は学歴・年齢・家格を問わず万人に門戸を開いたため,塾生はのべ総数4600人におよび,高野長英・大村益次郎・羽倉簡堂らの俊才を輩出。思想は敬天を主とし,老子や易などを含む独自のものである。著書「約言」「迂言」。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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