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平田篤胤(ひらたあつたね)

生没 1776.8.24~1843.閏9.11 江戸後期の国学者。通称は大角・大壑(だいがく),号は気吹之舎(いぶきのや)。出羽国秋田郡久保田生れ。秋田藩士・備中国松山藩士をへてのち致仕。江戸に出て独学で国学を学び,本居宣長没後の門人となる。1813年(文化10)著の「霊能真柱(たまのみはしら)」以後,死後の霊は大国主命の主宰する幽冥にいくとする死後安心論を展開して宗教化を強め,儒教・道教や洋学の知識を用いて古伝説の再編を行い,独自の立場をうちだした。神官・豪農を中心に553人に及ぶ門人がいたが,晩年は幕府から譴責をうけるなど不遇だった。幕末期の尊王攘夷運動に大きな影響を与え,近代では国家神道を支えるものとして宣揚された。著書「古道大意」「古史成文」「古史伝」「古史徴」。「新修平田篤胤全集」全22巻。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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