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氷河時代(ひょうがじだい)

氷河の発達やそれに関連して生じる氷河地形・堆積物が広く分布する時期。先カンブリア時代,古生代石炭紀~二畳紀,新生代第四紀(すなわち地質学的現在)に認められる。一般には,これらのうち第四紀更新世をさす。氷河時代は複数の氷期と間氷期のくり返しからなる。ヨーロッパアルプスや北ヨーロッパ・北アメリカでは氷河地形として残されているものだけでも4~6サイクルが確認できる。氷河の消長は海水面高度に直接影響し,氷期には低下,間氷期には上昇して海岸線を移動させた。日本では植物は氷期には寒帯系要素が,間氷期には暖帯系要素が支配的になった。人類はマンモスやオオツノジカなど氷河時代の大型哺乳動物を狩猟し食用にしていた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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