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日用(ひよう)

日傭・日雇(ひやとい)とも。日雇いの労務者。近世,江戸をはじめとする三都や城下町などの都市域に大量に存在した。多くは農村からの流入者で,店借層としてその日暮しの生活を送る者であった。江戸では,足軽・中間(ちゅうげん)など武家奉公人の代替や火事のときの駆付人足として,あるいは鳶口(とびぐち)・手子(梃子)(てこ)の者などの土木人足や米舂(こめつき)・背負・軽子・駕籠舁(かごかき)など,武家方・町方の多様な労働需要に応じて,日用頭などの請負人を通じて雇用された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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