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肥後一揆(ひごいっき)

肥後の国衆の検地反対一揆。1587年(天正15)6月九州攻め後の国割で,豊臣秀吉は肥後を佐々成政にあてがい,国衆52名に所領を安堵した。成政は国衆に秀吉の朱印状どおりには知行地を渡さず,3年間検地を禁じた秀吉の国衆対策を無視して検地を急いだため,8月在地領主としての基盤を解体される国衆らが,隈部・阿蘇両氏を棟梁に成政の非法と検地に反対する一揆をおこした。秀吉は中国・四国・九州の諸大名を動員して翌年閏5月一揆を鎮圧。続いて7月8日,刀狩令を全国的に発令し,兵農分離政策を進めており,この一揆は統一政権の成立に道をつける客観的役割をはたした。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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