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引揚げ(ひきあげ)

第2次大戦での日本の敗戦にともなう,海外在留の日本人の帰国をいう。戦争終結時,海外にいた軍人・軍属・一般邦人は約660万人。当初,軍人・軍属の復員は復員省,一般邦人の引揚げは内務省が担当し,1945年(昭和20)11月からは厚生省が引揚げに関する中央官庁となった。浦賀・舞鶴・呉など全国7カ所に地方引揚援護局が設置され,引揚者の受入れに従事。46年末までに500万人以上が引き揚げたが,中国東北地区ではソ連軍参戦などにともなう犠牲者が多かった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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