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東山桜荘子(ひがしやまさくらそうし)

歌舞伎狂言。3世瀬川如皐(じょこう)作。1851年(嘉永4)8月江戸中村座初演。実録「佐倉義民伝」に題材をとり,柳亭種彦の合巻「偐紫(にせむらさき)田舎源氏」を絡ませた作。織越政知の苛政に苦しむ領民のため,浅倉当吾は将軍に直訴する。捕らえられた当吾夫婦は拷問され,当吾の怨霊(おんりょう)が政知を苦しめる。当吾が妻子と別れる愁嘆場,責め場,怨霊の仕掛と見せ場を配し,歌舞伎では異色の農民劇として成功を収めた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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