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東本願寺(ひがしほんがんじ)

京都市下京区にある真宗大谷派本山。本願寺派本願寺と区別するため東をつける。本願寺11世顕如(けんにょ)の没後,長男教如と三男准如(じゅんにょ)の後継争いがおこり,豊臣秀吉が准如を継職と任命(西本願寺派・本願寺)し,1602年(慶長7)徳川家康が教如に烏丸6条の地を寄進したのを機に本願寺は東西に分立。12世教如以後も,宣如のときに徳川家光から土地を与えられ,琢如・常如の代に御影(ごえい)堂改築や学寮創建を行い整備。その後1788年(天明8)・1823年(文政6)・58年(安政5)・64年(元治元)と火災にあった。69年(明治2)北海道開拓の許可を得る。以後,積極的に海外布教を展開。「教行信証」(国宝),「一念多念文意」「本願寺聖人伝絵」(重文)などが伝わる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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