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比叡山(ひえいざん)

京都市と滋賀県大津市にまたがる山。標高848m。山上に天台宗総本山延暦寺,東麓に日吉(ひよし)大社がある。最澄が788年(延暦7)に延暦寺の前身の一乗止観院を建立。古くからの山岳信仰の流れをひく日吉(ひえ)神社(現,日吉大社)は,一山の地主神(じぬしがみ)とされた。平安遷都後には王城鎮護の山とされる。延暦寺は,寺門(じもん)(園城寺)の分派後は山門(さんもん)と称され,南都諸寺や南山(高野山)に対しては北嶺(ほくれい)と称される。日吉神社は山王神道の拠点となっていく。1571年(元亀2)の織田信長の延暦寺焼打は全山を壊滅させたが,豊臣秀吉や徳川家康が復興した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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