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本朝通鑑(ほんちょうつがん)

林鵞峰(がほう)が幕府の命で編纂した編年体の日本史の通史。1670年(寛文10)成立。前編神代紀3巻・正編40巻(神武紀~宇多紀)・続編230巻(醍醐紀~後陽成紀)・提要30巻・付録5巻・凡例ならびに引用書目2巻からなる。鵞峰が編纂所である忍岡の国史館に門人を集め,父羅山(らざん)の「本朝編年録」の草稿に修正を加えつつ書き継いだもので,編年の書法を朱子「通鑑綱目」に,叙事の体を司馬光「資治通鑑」にならう。実証主義的な歴史叙述をめざした林家の史学の特徴を示すが,史料の博捜や史料批判に不備がある。「大日本史」「読史余論」などの歴史書に大きな影響を与えた。国書刊行会刊。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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