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本陣(ほんじん)

大名宿とも。公家や幕府役人,大名など貴人の宿泊所。起源は室町時代だが,実際に機能・役割を発揮するのは1635年(寛永12)参勤交代制の実施による。全国の大名が江戸と国元の往復に,行列をともなって宿駅の本陣に止宿するため発展した。大名の宿泊所としては,本陣に準じる役割をはたした脇本陣・仮本陣・相本陣などがある。本陣は町の有力者によって経営され,苗字帯刀を許された。原則として1宿1本陣だが,東海道小田原宿などは4軒あった。一般の旅籠(はたご)とは違い,門構え・玄関付きの大規模な構えで,宿の本通りに位置することが多い。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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