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本佐録(ほんさろく)

江戸前期の教訓書。1巻。本多正信あるいは藤原惺窩(せいか)の著とされるが不詳。天道を知る事,身を端(ただ)する事,諸侍の善悪を知る事,国持の心を知る事,家を継ぐべき子をえらび後見の人おとなやくの人をえらぶ事,百姓仕置の事,異国と日本との事,の7項目からなり,為政者の天の理法に沿った仁政の実現を説く。木下順庵・新井白石・室鳩巣(むろきゅうそう)らは本多正信作とする。藤原惺窩作とする根拠は「仮名性理」に類似の表現がみられるためだが,「仮名性理」は江戸初期に流布した「心学五倫書」をもとに作られ,惺窩に仮託された偽書。本書もそれら2書の系統から作られた偽書とみられるが,江戸初期の政治思想を知るうえで有益。「日本思想大系」「日本経済叢書」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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