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本因坊算砂(ほんいんぼうさんさ)

生没 1559~1623.5.16 江戸初期の碁打で日蓮宗の僧。京都生れ。本因坊家の初世で,「言経卿記(ときつねきょうき)」文禄3年(1594)条の記事に徳川家康の上洛に際し宴席に接待要員として召し出されたとある。公家や武家との交際も多く寺社にも招かれ,職業的な碁打の先駆。1603年(慶長8)利玄坊(りげんぼう)・仙角(せんかく)・道碩(どうせき)らとともに禁裏で技を披露した。12年幕府から50石5人扶持を支給される。将棋にも堪能で,大橋宗桂(そうけい)と駿府城や伏見城で対局している。「言緒(ときお)卿記」元和元年(1615)条に後陽成上皇御所にたびたび招かれ側近らと碁を打ったとみえる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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