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本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)

生没 1558~1637.2.3 寛永文化をになった中心的文化人の1人。庵号は太虚庵。京都の上層町衆本阿弥家に生まれる。芸術に多才を示し,書は近衛信尹(のぶただ)・松花堂昭乗(しょうじょう)と並んで寛永の三筆といわれ,のちに光悦流とよばれる。嵯峨本は彼の書を版下に,華麗な装幀がほどこされたもの。1615年(元和元)徳川家康から洛北鷹峰を与えられ,一族とともに茶屋四郎次郎・尾形宗柏・筆屋妙喜らと移り住み,光悦町をひらいて芸術の里とした。そこでは楽常慶の協力をえて作陶を行い,蒔絵の意匠にも参与し,光悦蒔絵とよばれる様式が成立した。代表作は白楽茶碗「不二山」,「舟橋蒔絵硯箱」(ともに国宝)。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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