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保内商人(ほないしょうにん)

中世,近江国蒲生郡延暦寺領得珍保(とくちんのほ)の商人集団。今堀郷の商人を中心に団結し,山門(延暦寺)の権威を背景に商業活動を行った。伊勢越商人の中心的存在で,商圏は尾張国・美濃国・伊勢国・若狭国から京都に及んだ。おもに呉服・紙・塩相物を扱い,それぞれに座が結成されていた。付近の石塔・小幡・横関の商人との市場における専売権争い,枝村(えだむら)商人との伊勢越えの通行独占権争いなど,たびたび訴訟をおこした。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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