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不如帰(ほととぎす)

徳冨蘆花(ろか)の長編小説。1898年(明治31)11月29日から翌年5月24日まで「国民新聞」に連載。1900年1月民友社刊。海軍少尉川島武男とその妻浪子は相愛の夫婦。浪子が結核にかかると,姑は武男の出征中に病気の感染を理由に浪子を離縁し,2人の仲が引き裂かれるという悲劇。元帥大山巌の長女とその夫がモデルとされる。結核に対する医学知識の低さと,家族制度下の女性の地位を問題視する家庭小説の代表作。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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