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星亨(ほしとおる)

生没 1850.4.14~1901.6.21 明治期の政党政治家。江戸の職人の家に生まれる。維新後に横浜税関長を務め,のち渡英してイギリスの弁護士資格を取得。帰国後に代言人となる。1882年(明治15)自由党入党。解党後,三大事件建白運動を推進。第2回総選挙に当選して衆議院議長となり,自由党を第2次伊藤内閣との協調に導いたが,党内外から反発をうけて第5議会で議員を除名された。98年,憲政党と第2次山県内閣との提携に成功し,日清戦後の懸案であった地租増徴を成功させる。1900年,立憲政友会が発足すると憲政党を挙げて参加し,党内最大の実力者となる。第4次伊藤内閣の逓信相となるが東京市疑獄事件で辞任,半年後,伊庭(いば)想太郎に刺殺された。地方利益の誘導による党勢拡張という,日本型政党政治の原型をつくった人物とされる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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