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宝暦暦(ほうりゃくれき)

土御門泰邦・渋川光洪(みつひろ)らによって編纂された暦法で,1755年(宝暦5)から97年(寛政9)まで43年間用いられた。日本で作られた2番目の暦法。8代将軍徳川吉宗が西洋天文学をとりいれて,貞享暦(じょうきょうれき)にかわる斬新な暦法を作るよう命じたことに端を発し,西川正休を登用して改暦を行おうとしたが,正休ら幕府天文方に改暦の実力がなかったため,陰陽頭土御門泰邦の主導で改暦が進められた。貞享暦を若干修正した程度のもので,彼岸の日付をかえたり,古い暦注を復活させたりするなど,あまり意味のない変更を加えている。その結果,日食の予報を誤り,71年(明和8)からは修正宝暦甲戌元暦が用いられた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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