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法然上人絵伝(ほうねんしょうにんえでん)

正しくは「法然上人行状絵図」。浄土宗の開祖,法然の伝記絵巻。48巻。後伏見上皇の勅命により,1307年(徳治2)に制作が開始されたと伝えるが,増補・改変が加えられ,最終的に完成したのは14世紀中頃と推定される。法然の伝記絵は,1237年(嘉禎3)の「法然上人伝法絵」(現存せず)をはじめとし,絵巻あるいは掛幅(かけふく)形式のものが数多く制作された。本絵巻は,先行する諸作品を集大成し,弟子や帰依者の往生伝をも含む最も大部な作品で,全長約520mにもおよぶ。絵は絵師十数名の合筆で,画風研究の資料として重要。縦約33cm,横各巻829.7~1319.7cm。知恩院蔵。国宝。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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