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坊主(ぼうず)

�@房主とも。原義は寺院における僧侶の居室である坊(房)の主のこと。平安末期から御坊などともよばれ,寺院における有力僧の尊称でもあった。室町時代以降,僧形の者も含め広く僧侶一般の呼称となり,しだいに僧侶の賤称となった。幼時に剃髪する習慣があったことから,男児の呼称としても用いられる。�A江戸幕府の職制。武家に奉仕して茶の湯の世話をする坊主を茶坊主といい,江戸時代には,江戸城内において剃髪・法服で雑務に従事する職も坊主といった。同朋頭のもとに表座敷を管理する表坊主,将軍の身近で奉仕する奥坊主,御用部屋に勤務する御用部屋坊主,土圭(とけい)の間に勤務する中奥坊主がおかれ,また数寄屋頭のもとに喫茶を扱う数寄屋坊主,寺社奉行のもとに紅葉山東照宮付の紅葉山坊主などがいた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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