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法成寺(ほうじょうじ)

京都市上京区にあった藤原道長創建の寺。1019年(寛仁3)に出家した道長が阿弥陀堂を建立し,無量寿院と名づけたのが始まり。22年(治安2)金堂・講堂の落慶供養に後一条天皇の行幸があった際,法成寺と名を改めた。その前年には道長の妻倫子(りんし)も出家して西北院を寺内にたてた。のち薬師堂・三昧堂・釈迦堂や,女の太皇太后彰子(しょうし)(上東門院)のための尼戒壇も造られた。道長は27年(万寿4)当寺阿弥陀堂で死去。その後も彰子や長男頼通らによって堂宇の造営が行われたが,58年(康平元)炎上,頼通によって再建された。摂関期には最大規模を誇ったが,鎌倉時代に衰退した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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