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院派(いんぱ)

平安後期以降の仏師の一派。覚助の弟子院助(いんじょ)に始まるが,この系統の仏師の名には院の字のつくことが多いので院派とよばれる。京都に七条大宮仏所・六条万里小路(までのこうじ)仏所を構え,おもに宮廷や貴族関係の造仏にたずさわった。とくに院覚の子院尊(いんそん)は,平安末~鎌倉初期に造仏界の重鎮として活躍。鎌倉時代に入り,院尊の子院実をはじめ院賢や院範などが活躍したが,慶派の勢力に押され,造仏界の主流となることはなかった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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