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石見国(いわみのくに)

山陰道の国。現在の島根県西部。「延喜式」の等級は中国。「和名抄」では安濃(あの)・邇摩(にま)・那賀・邑知(おおち)・美濃・鹿足(かのあし)の6郡からなる。国府・国分寺は那賀郡(現,浜田市)におかれた。一宮は物部神社(現,大田市)。「和名抄」所載田数は4884町余。「延喜式」では調庸として綿,中男作物として紙・紅花など。石見の万葉歌を残した柿本人麻呂はこの地で没したと伝えられる。鎌倉時代には益田氏一族が各地で勢力をはった。のち戦乱のなかで大内氏,毛利氏の領国となる。16世紀半ばから石見銀山が盛期を迎え,各氏がこれをめぐり争った。近世は幕領(石見銀山領)・浜田藩・津和野藩が成立。1866年(慶応2)幕領・浜田藩領は萩藩に占領された。69年(明治2)旧幕領・浜田藩領は大森県となり,70年浜田県と改称。71年の廃藩置県により津和野藩は浜田県に合併。76年浜田県は島根県に合併。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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