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磐井の乱(いわいのらん)

6世紀前半,筑紫君磐井が九州北部でおこした反乱。「日本書紀」によると,継体21年,筑紫国造磐井は新羅(しらぎ)の貨賂(かろ)をうけ,近江毛野(けの)臣の任那出兵をはばむため火・豊2国で反乱をおこしたが,物部麁鹿火(もののべのあらかひ)に鎮圧された。磐井の子の葛子(くずこ)は,縁坐を恐れて糟屋屯倉(かすやのみやけ)を献上したという。福岡県八女市には磐井の墓とされる九州最大の岩戸山(いわとやま)古墳があり,石人・石馬に象徴される独特の文化や,古墳の衙頭で独自の裁判を行ったという「筑後国風土記」逸文の伝えなど,磐井の権勢を示すものである。また八女地方の古墳から新羅系の装身具が出土し,新羅との提携も認められる。この乱の平定により,大和王権による西日本支配と外交の一元化が実現することになった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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