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鋳物師(いもじ)

「いものし」とも。金属をとかして鋳型に流しこみ,武器や像・鐘・鍋・釜などを作る工人。平安末期には蔵人所(くろうどどころ)に属し,灯炉供御人(とうろくごにん)として灯炉を製造し,朝廷に献ずる職人となった。蔵人所から交通税の免除などの特権を与えられ,原料と需要を求めて自由に諸国を遍歴し,やがて各地に鋳物業の中心を作った。とくに河内国丹南郡の鋳物師が蔵人所の供御人として独占権をふるい,能登の中居(なかい)(現,石川県穴水町)など諸国の鋳物師は,丹南の鋳物師に与えられた綸旨の写しを所持するようになった。近世には蔵人所直属の京都の真継(まつぎ)家が朝廷の権利を背景に諸国の鋳物師を統制しようとした。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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