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厳島神社(いつくしまじんじゃ)

伊都岐島(いつきしま)神社とも。広島県廿日市市宮島町に鎮座。式内社・安芸国一宮。旧官幣中社。祭神は市杵島姫(いちきしまひめ)命・田心姫(たごりひめ)命・湍津姫(たぎつひめ)命の宗像(むなかた)3女神。811年(弘仁2)名神と四時の幣帛にあずかる。1017年(寛仁元)の奉幣で安芸国では当社のみがあげられ,この頃から一宮としての地位が確立したとされる。平清盛の安芸守就任以降,平氏一門の崇敬を集めて隆盛。この頃の神主は佐伯姓だったが,承久の乱後,藤原姓神主となった。戦国期以降,大名の庇護下にあったが,民間でも広く信仰された。例祭は旧暦6月17日,管絃祭で知られる。諸建築・所蔵文化財の多くが国宝・重文。とくに海中の大鳥居や平家納経が著名。厳島文書を所蔵。厳島は国特別史跡。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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