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一休宗純(いっきゅうそうじゅん)

生没 1394~1481.11.21 狂雲子とも。宗純は諱(いみな)。室町中期の大徳寺派の禅僧。後小松天皇の落胤という。幼くして山城安国寺の象外集鑑の門に入り,詩法を慕哲竜樊(ぼてつりょうはん)に,外典を清叟師仁に,禅を謙翁宗為(けんのうそうい)に学んだ。1414年(応永21)謙翁が没し,翌年華叟宗曇(かそうそうどん)のもとに参じた。18年華叟より一休の号を授けられた。求道の精神は熾烈で,法兄養叟宗頤(ようそうそうい)の偽善的な禅風を批判した。40年(永享12)大徳寺如意庵の住持となるが,即日退庵するなど反俗求道の姿勢を貫いた。56年(康正2)山城国薪の妙勝寺を復興して酬恩庵をたて,以後ここに住した。74年(文明6)大徳寺住持となり,応仁の乱で焼失した同寺の復興に尽くした。連歌師の宗長・智蘊(ちうん)・宗鑑,能の金春禅竹(こんぱるぜんちく),茶道の村田珠光(じゅこう)らとの交渉もあった。著書「狂雲集」「自戒集」。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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