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市司(いちのつかさ)

古代に市での売買・交易活動をつかさどった官司。「日本書紀」大化2年(646)条が初見。都城に市が本格的に設置され,律令制下には東西両市に市司がおかれ,東市司が左京職に,西市司が右京職に所属した。正(かみ)・佑・令史のほか,価格の検査にあたった価長(かちょう)が属した。市での売買を監視し,また市内部の治安維持にもあたったが,正倉院文書などによれば,官司や貴族の命で物資を調達することもあった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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