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一の谷の戦(いちのたにのたたかい)

1184年(元暦元)2月,摂津国一の谷(現,神戸市)において,源範頼・義経の平氏追討軍と平氏の間で行われた戦。83年(寿永2)7月に京都を追われた平氏は,翌年福原に戻り,2月4日に平清盛の三周忌仏事を行ったのち一の谷に陣どった。一方,源義仲を破って入京した範頼・義経の源氏軍は,1月29日,平氏追討のため京都を発し,範頼を大手に,義経を搦手(からめて)に軍を二手にわけ,2月7日,一の谷を攻撃。和平の使を派遣するとの後白河上皇の使者を信じた平氏は,一の谷背後の鵯越(ひよどりごえ)から義経の奇襲をうけて大敗。主将宗盛らは海路四国にのがれたが,重衡が生け捕られたほか,通盛・忠度など一門の多くを失った。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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