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伊勢暴動(いせぼうどう)

三重大一揆とも。1876年(明治9)12月,三重県飯野郡(現,松阪市の一部)でおこった農民闘争史上最大の一揆。地租改正実施に際し,石代納(こくだいのう)米価の引下げ,米納の是認,地租改正入費の官費負担などを要求して農民が蜂起し,愛知・岐阜両県にまで拡大し,処罰者5万人を数えた。旧度会(わたらい)県域の一揆が戸長層も参加する惣百姓強訴(ごうそ)による地租改正反対一揆であったのに対し,旧三重県,岐阜・愛知県域に展開した一揆は,官有施設と区・戸長層に対する徹底した攻撃と,諸帳簿の破棄を中心とした新政反対一揆としての性格を強めた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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