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伊勢神道(いせしんとう)

外宮神道・度会(わたらい)神道とも。鎌倉時代に伊勢神宮外宮の禰宜(ねぎ)である度会氏が唱道した神道説。典拠とする「神道五部書」は,奥書では奈良時代あるいはそれ以前の著述としているが,いずれも鎌倉初~中期に成立。神宮の起源由緒についての記述を中心とするが,儒教・仏教に対して神道が根本に位置すると主張し,また外宮が内宮に劣るものではないことを強調する。南北朝期に度会家行が「類聚神祇本源」に集大成した。伊勢神道の影響は大きく,室町末期には唯一神道(吉田神道)が成立した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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