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伊勢講(いせこう)

神明講とも。伊勢信仰にもとづき,参宮を目的に組織された団体。室町時代以降の記録に散見。伊勢神宮へ講員全体が参詣する惣参形式のものと,講員の2~3人が代表して参詣する代参形式のものとに大別される。代参の場合,出発のときに講宿でデタチという祝いをしたり,帰郷のときは村境まで出迎えて坂迎えという祝宴を開いた。各地の講と神宮参詣を媒介したのが伊勢御師(おんし)で,講ごとに師檀関係を結んだ。また,太々神楽(だいだいかぐら)を奉納する講中もあり,伊勢太々講といった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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