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池坊(いけのぼう)

いけばなの流派,またその家元の姓。本来は京都の紫雲山頂法寺(通称六角堂)の塔頭(たっちゅう)名。池坊の僧が立花(たてはな)で有名になるのは,室町時代の専慶(せんけい)から。戦国期の専応(せんのう)の働きにより立花の主流となり,安土桃山時代の初世専好と江戸初期の2世専好の活躍により立花の流派は池坊のみとなった。寛文期に立花(りっか)(のち立華)を創出。化政期には専定・専明により生花(しょうか)の表現法が制定され,明治期に現在の正風体が成立。1952年(昭和27)には現家元専永のもとで学校法人池坊学園を設立し,いけばな教育の拡大をめざしている。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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