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イギリス

ヨーロッパ北西部に位置し,大ブリテン島と北アイルランドおよび付近の島々からなる国。漢字表記は英吉利,略称は英国。18世紀後半~19世紀にいち早く産業革命を達成し,圧倒的な海軍力と海運力を背景に海外植民地と国際貿易の拡大を図る。19世紀末からアメリカ,ドイツの台頭により,その地位は低下し,経済・軍事両面でイギリス帝国の維持が不可能となり,1931年にイギリス連邦へと改編,第2次大戦後,国際的地位はさらに低下した。対日関係の発端は1600年(慶長5)オランダ船の航海士ウィリアム・アダムズ(のち三浦按針と改名)の豊後海岸漂着で,以後平戸にイギリス商館が設けられ交易が始まった。しかし23年アンボン事件を機にイギリスは東アジアから撤退することになり,日英の貿易関係は閉ざされた。1808年(文化5)イギリス船フェートン号がオランダ国旗をかかげて長崎に無断入港し,幕府を狼狽させた。ペリー来航の翌54年(安政元)東インド艦隊が長崎に入港し,同年に日英和親条約,58年に日英修好通商条約を締結して外交関係を開き,公使パークスは明治新政府の樹立を支援した。94年領事裁判権を撤廃する日英通商航海条約を結ぶ。1902年(明治35)にはロシア牽制を主目的に日英同盟を締結,23年(大正12)の同盟解消後は中国問題をめぐって対立が深まり太平洋戦争にいたる。51年(昭和26)サンフランシスコ講和条約の締結とともに国交関係を回復した。正式国名はグレートブリテン・北アイルランド連合王国。立憲君主国。首都ロンドン。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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