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玄洋社(げんようしゃ)

旧福岡藩士によって組織された国家主義・大アジア主義の政治団体。1881年(明治14)成立。「皇室の敬戴,本国の愛重,人民権利の固守」を掲げた。前身の向陽社時代は土佐の立志社とも連携し,民権に積極的であったが,玄洋社は国権拡張に力点を移した。当初の主要メンバーは箱田六輔(ろくすけ)・平岡浩太郎・頭山満(とうやまみつる)・進藤喜平太ら。条約改正反対運動では社員来島恒喜(くるしまつねき)が大隈重信外相に爆裂弾を投ずるなど,対外硬派中の実行派として活動。韓国・中国に人を派遣し,商業活動,現地の政治家との接触,さらには政治家の日本招請など対外活動にも積極的であった。第2次大戦後,国家主義の右翼団体としてGHQ指令により解散。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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