憲法問題調査委員会(けんぽうもんだいちょうさいいんかい)
明治憲法改正問題について審議をするため,1945年(昭和20)10月,幣原(しではら)内閣に設置された非公式の委員会。マッカーサーの示唆をうけ,松本烝治(じょうじ)を委員長に美濃部達吉ら3顧問,宮沢俊義ら7委員で発足。当時のおもな憲法学者を集め,首相官邸を舞台に7回の総会,15回の調査会を開催。翌年2月8日,改正を最小限に抑えた「憲法改正要綱」(松本私案)をGHQに提出したが,マッカーサーに拒否され,委員会は事実上消滅。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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