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建長寺(けんちょうじ)

神奈川県鎌倉市山ノ内にある臨済宗建長寺派の大本山。正式には巨福山建長興国禅寺。開山は蘭渓道隆(らんけいどうりゅう),開基は北条時頼。1253年(建長5)落慶供養が行われた。建立の目的は,皇帝の万歳,将軍家および重臣の千秋,天下泰平を祈り,源氏3代・北条氏一族の死者の霊を弔うことにあった。本尊は丈六の地蔵菩薩座像。寺地はもと地獄谷とよばれた処刑場だった。日本で最初の禅宗専門道場である。1341年(暦応4・興国2)に鎌倉五山第1位となった。1271年(文永8)自賛の「大覚禅師像」,1255年(建長7)鋳造の銅鐘(ともに国宝)などがあり,仏殿前の柏槙(びゃくしん)は開山のお手植えの樹といわれる。境内は国史跡。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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